「建築以外」を面白くしなければ
 街や建築は生き残っていけない


 mosaki x DO+ project

 建築の命運を左右するのは結局、一般の人々の関心や愛着なのでは。1999年、東京・表参道の同潤会アパート建て替え計画を機に集まったボランティア集団がDO+(ドゥー・プラス)だ。「残ってほしい」という思いだけで活動を始めたが、様々な歴史や地権者らの立場などをひもとく中で、景観や建築と街の人々との間にある距離感や違和感に目が向かった。

 建築の専門家は、なぜ一般の人々との対話や情報の共有を怠るのか。記録保存など学術的な活動しか見えてこないのも歯がゆかった。以後、ジャンルを超えた人々が街や建築の問題を考え、対話するきかっけづくりを活動テーマにシフト。「多くの人が同じ景観を愛しているという手応えを得た。たくさんの声が集まり、しんどくてもやめられなくなった」と、メンバーの大西正紀氏は言う。アパート解体前に現地で写真画展を開催。テレビを含む多くの一般メディアが活動を報じた。

 日本大学理工学部建築学科助手を務める大西氏と、ライター・企画編集の仕事に携わる田中元子氏の2人がユニット名「mosaki」で今も活動を継承。「建築は建築以外のことに包まれて成り立っている。建築の周辺を豊かに面白くしたい」との姿勢で、デザインや編集、イベントなどを手がけている。


※大西氏(右)と本特集の記事も担当した田中氏。右は写真画展に寄せられたメッセージ。 
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 2005年3月24日の朝日新聞(朝刊/東京版)にDO+ projectが取り上げられました。表参道に関する連載モノ「表参道物語第2部・同潤会青山アパート」です。

 『それまでの連載は、アパートの住人たちの思い出話を中心に描かれてきましたが、前日の安藤忠雄氏の回から「都市の景観を残すことの難しさ」と向き合い、いろいろなことを考えた人々にスポットをあてていく』のだそうです。朝日新聞の小林さま、郭さま大変お世話になりました。ありがとうございました。
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