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+あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします!

+昨年は、まず年明けから建築ノート08号「アーキニアリング・デザイン特集」のほぼ一冊丸ごと編集&執筆にはじまりました。構造家、斎藤公男先生がつくりだし、全国10カ所を巡った展覧会に合わせたもの。斎藤先生へ10時間以上のインタビューを行い、それを大学1年生にも分かるようにと死にものぐるいで田中が執筆を大西が編集を行いました。構造とエンジニア、また現在と過去を行き交い、楽しく読めるものするにはどうすればよいか。お陰様で、出版されたものには、各方面から良い反応をいただけました。現在は、この特集を発展させた書籍化を行っています。

+3月にはINAX出版の新シリーズ「建築の力」シリーズの完結第三弾!山本理顕さんモデレートによる「地域社会圏モデル」が出版されました。第一弾の藤森照信さんと若手建築家によるインタビュー集。第二弾の伊東豊雄さんと藤本壮介さん、平田晃久さん、佐藤淳さんらによる青山に描く巨大建築プロジェクト。そして、今回は山本さんのもと、藤村龍至さん、中村拓志さん、長谷川豪さんらが、都市、郊外、地方に400人が集まって棲む地域社会圏を提案しまいた。この3冊シリーズの編集は、3年弱に渡り、3冊を少しずつずらしながらつくられていきました。すべての収録に立ち会わせていただけたことは、ただの”書籍の編集”という枠にはおさまらない、貴重な経験となりました。お世話になったINAXの高田さんをはじめ、建築家の方々、また、第一弾で全撮影にお供させていただいた写真家の藤塚光政さんには感謝の気持ちでいっぱいです。書籍としては、少なくとも00年代においては、色あせない内容となっていると思います。まだ手に取られていない方は是非、3冊セットで読んでみてください!

+さらに同時期にロンドンでお世話になった與語直子さんの逝去をきっかけにはじまったアート支援プロジェクト「アロットメント」のイベントサポートも行いました。東京のアートスペースKANDADAのラストイベントとして、與語直子さんの写真展と、新しく立ち上げた制作助成金アロットメントトラベルアワードの受賞式、そして、メインとなるお食事イベントを開催しまいた。アロットメントは、今後も年に一度アワードを選出しながら、また寄付に支えられるかたちで、アート界の支えになっていければと考えています。2011年度の応募は3月15日までとなっていますので、若手アーティストの方々は、是非トライしてください。

+また、母校の大学では、例年6月の開催へ向けお手伝いしている「NU ARCHITECTURE WEEK」だけではなく、高校生向けパンフレットのトータルディレクションをさせていただき、大学教育や広報に関わりたいという夢の1つが実現しました。大学を離れてみて痛感することは、大学という場はいわずもがな”面白い”ということ。今後は、より教育と広報を一体化させた魅力的な試みを提案し続けて行ければと思います。

+「夢」といえば、たてもの園の米山勇さんからお誘いいただいた「けんちく体操」に参加させていただくこととなったのも、子どもたちに対するアクションを何らかのかたちでやりたいと考えていた私たちには、大きな出来事でした。道具は何もいらない。身体一つで子どもから大人まで建築を楽しめる「けんちく体操」の可能性は無限大です。「けんちく体操」のさらなる普及のために、現在、書籍化へ向けて動いているところです。そして、いつかは全国ツアー、世界ツアーを行いたい!!!

+雑誌ミセスでの連載『妻・娘が見る建築家の実験住宅』は、継続させていただくこととなり3年目へ突入。1年目は年配の方々、2年目は若手の方々を巡りましたが、3年目は原点回帰として今見ておくべき名作自邸の奥様を訪ねようと、先の12月に発売された2011年1月号では、内藤廣さんの自邸を訪ね、その後も名作の取材を続けております。建築家ではなく、そこへ棲む奥様、あるいは母性から見えてくる「自邸」のもう一つの姿が、そこにはあります。そして、唯一の家が家族(人間)を育み続けていることが毎回、現れてきます。毎月第一週の週末あたりに最新号が書店に並びますので、是非ご覧下さい。

+さらにこの一年は電子書籍やUstreamといったものが、取りざたされその可能性が模索された年でもありました。運良くそれに付随する仕事やプロジェクトに参加させていただきました。電子書籍としては、ARTiTとAARの共同プロジェクトとして出版された「ヴェネチアビエンナーレ2010日本人インタビュー集」の一部編集やその電子書籍と連動させたアプリケーションの企画・編集。Ustream関連では、竹内昌義さんや山崎亮さんたちが立ち上げた、40年後、2050年の日本を考える公開討論プロジェクト「日本のカタチ2050」のサポートを行い、毎回Ustreamで生中継を行っています。全体の企画にも関わっているウェブマガジン「イエスト」のメインコンテンツである「家の知/討議」でも取材収録を同様に中継し、これまでに難波和彦さん、竹内昌義さん、篠原聡子さん、西田司さんたちにも登場いただきました。これら2つの中継は、今年も継続していく予定です。

+そして、2010年のラストをかざったのが、名古屋の国際デザインセンターにて開催された「国際若手デザイナーワークショップ2010」への参加。名古屋へ10日間ほど滞在し、国内外のさまざまな分野の学生たちと共に、わたしたちのチームでは”名古屋の農業”について、リサーチと提案を行いました。今回、上に投稿した写真は、そのフィールドワークの際に訪ねた、水耕栽培付きレストランの写真です。3日間に渡って行ったフィールドワークの総距離は100キロ以上。その中で、学生たちと一緒に、名古屋というコンパクトシティが持つ都市と農業の関係とその先に魅力的なポテンシャルが見えたことは、これまでにない大きな体験でした。一方で、ある地方都市の農地の再生を考えるプロジェクトもはじまっています。今回のワークショップとも連動させ、今後数年間である形にしていきたいと考えています。

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+というわけで、一年をざーっと振り返ってみました。

+今、たまたま手元に2009年1月に参加させていただいた(藤村龍至さんをはじめとしたTeam Round Aboutによって開催された)「Live Round About 2009」の即日出版物がありました。その中のわれわれのページにつけられたタイトルに「アノニマスな人々のポピュラリティ 建築のアクティビスとを目指して」とあります。2011年も同じく変わらぬ信念のもと、より一般の人々と建築とをつなげる媒介としてお役に立てるよう、企画・編集から執筆、そして体操まで、精進していきたいと考えております。みなさま、本年もよろしくお願いいたします!

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+なお、最近は本ブログの更新の頻度が昔より下がっていると思いますが、現在ウェブ上では、日常的なものをtwitter(大西:http://twitter.com/#!/masaki_msk、田中:http://twitter.com/#!/hanamotoko)で、仕事やプロジェクトの告知・アーカイブをモサキのウェブサイト(http://www.mosaki.com/)で、ブログでは、それらにも掲載しきれない(写真+テキスト)ものをアップしていきたいと思いますので、合わせてよろしくお願いいたします。


大西正紀・mosaki
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