「逃げ地図」シンポジウム、楽しみました!
出演者関係者の皆さま、おつかれさまでした。

ワークショップでの手描きによる地域の把握展示とシンポジウムで逃げ地図を知った私の所感としては、現段階の「逃げ地図」とは、ある決まった「方法」ではなく、例えばこのように見ることができるんだよ、それは可能なことなんだよ、という「視点」と「技術」を提案するメディアだと思いました。

(現段階、と書いたのは、決して未熟だとか稚拙だとか言いたいわけではなくて、さまざまに場数を踏んでブラッシュアップされるものだと思うし、今後どのような存在になるか、まだわからないからです)。

街のみんなで「逃げ地図」づくりをしてみたら。「逃げロード」近辺は、人気が出るでしょうね。地価ちょっぴりあがっちゃったりして。一方、そうではないと明らかになってしまった道路や土地は、どのように思われ、どのように活用されるのか、気になります。

コンピューターによる解析、評価「逃げ地図」は東日本大震災被災地復興での街づくりにおける合意形成ツールというのが発端なわけですが、これはめくるめく応用が利きそうですよね。

例えば、iPhoneやiPadでゲームになったらいいのになあって思う。だって、私は、私のための「逃げ地図」が欲しいと思ったんです。

体力あり、財産持ち出す気なし、女性、独身、などなど個人情報のパラメーターを入れて(だから急勾配がルートに入っていてもOK)逃げルートを割り出しておく。そんでブロック塀とかタイル貼りの外装とか、地震の時に崩れてきそうなところを、日頃から見つけたそばからマッピングしておくの。その環境が変わっても、自分で(&他のユーザーがプレイしたログで)アップロードできる。いざってときにこの蓄積が詰まった「マイ逃げ地図」が強制起動するようになってたらサイコー・・・なあんて、妄想が膨らむくらい。

シムトレッドによる広域避難シミュレーションでも、大きなことを大きくやろうとしてる、っていう難波さんの指摘通り、やっぱりある程度マクロ視点が得意なツールとして活躍するのかも知れないし。いずれにしても、上からの強制力を待つのではなく、市民のちから、ひとのちからでできることを考えさせてくれるものには変わりありません。

ああ、「逃げ地図」これからどうなるんだろ!続きが見たい、気になる!今回の展示に終わらず、このプロジェクトの行く末を見続けることができたらいいなと思っています。

やっぱり建築家のすごいところは整理力だよね。見えないなら可視化する、いくつかの問題がこんがらかっていたら、ほどいて並べてみる。ベストがなくても、限りなくベストに近いベターを探してみる。それだけで、どれだけのひとのこころが助かるだろう。そんな建築家の素朴な職能が「逃げ地図」に詰まっているように思いました。


展示は4月3日まで。
新宿OZONE7Fリビングデザインギャラリーにて入場無料
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1275.html

自分なら、自分の街なら、どうするだろう?って
どんどん「私」に迫ってきますよ。そこが素晴らしいところ。
ぜひ見てみて!

たなかもとこ

JUGEMテーマ:アート・デザイン
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