「生きるための家」展、見てきた。正確に言うと、山田紗子さんの案の原寸大模型を見に行った。このためだけに入場料を払ったとしても、惜しくなかった。見てるだけなのに、すっごく楽しくて、ワクワクした。

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 原寸だからか、いや、案がいいからか。とんがった見た目にもかかわらず、見れば見るほどどんどんその家に空想が潜り込んでいく。そこでどんな活動が起きるか、例えばここでコーヒー淹れて、上の階から手を伸ばしてとって、寝そべって、空を眺めて…なんてふうに、鑑賞者の想像力を、めくるめくかき立てる。
 そういう案は、強い案だ。事実、山田さんの案「家族が生きるための家」は、軽やかさやはかなさを求められ続けていた前時代を突き破るように、太い柱が何本もあちこちに向かって「生えて」いて、それらに床が引っかかるようにして、斜めに横たわっている。

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 たったそれだけの単純な操作に見えるけれど、そこには、こもる、集まる、開く、閉ざす、さまざまな質の空間がシームレスに生まれていた。
 いろんな建築家が作品のウリにしていたような要素が、ここでは当たり前のように、ごく自然に現れている。(例えば上階と下階の区切り方をゆるやかにする、とか)もったいない、もとい、進化だなあと思わせる。

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 シンポジウムで、藤本壮介さんは進行中の「みんなの家」と山田さんの案がちょっと似てることについて、山田さんの方が先にあった、それははっきりさせておきたい、とコメントしていた。「僕らが影響、受けちゃったのかな笑」とも。

 私はむしろ、旭硝子のコンペで大賞だった加藤比呂史さんの案を彷彿としていた。ランダムに生えた縦軸を面で繋ぐような感じが。お二方とも藤本事務所出身だと聞いて、ちょっとビックリ!これはあれか、藤本壮介さん、早くから活躍される方を何人も輩出されるところを見るに、21世紀の菊竹清訓にっ!なるかっ!?

 「生きるための家」展は2012年7月15日(日)〜 9月30日(日)、東京都美術館のギャラリーA・Bにて。都美リニューアル後、初の企画展です。リニュった姿がまた、カッコよかった!

 http://www.tobikan.jp/museum/2012/artsandlife2012.html

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Re: this entry
From: む Date: 2012/09/11 12:44 AM
作品の写真をブログに載せる場合には規定があったはずなんですけど・・守られたほうがよいのではないでしょうか。
闇雲に画像をブログにアップするのはよくないです。
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